• 「鎌倉学び舎」ができるまで⑩〜文化人と子どもをつなぐ〜

  • 2018 / 02 / 18

  • 今回は
    鎌倉学び舎が
    どうやって文化人と子どもを
    つなごうと考えているのか
    について綴ります。

    鎌倉学び舎の柱の1つに
    「文化人・職業人からの学び」
    というものがあります。

    鎌倉にゆかりのある
    文化人や職業人と
    子どもたちが出会える場をつくること。
    それにより、子どもたちが
    さまざまな世界や仕事の面白さに触れること。
    それらに共通する情熱を感じ取ること。
    そしてその結果
    将来の選択肢が増えること。

    そんな風になったらいいなと
    思っています。

    「好きを仕事に」
    できたら幸せだろうな、
    という声をよく耳にします。
    そこには
    「でも、それは簡単なことではない」
    という少しの諦めが
    含まれていることもあるでしょう。

    確かに
    簡単なことではないかもしれません。
    でも
    実現できたなら
    それはきっと素晴らしい人生になるに違いない。

    シンプルに
    そう思っています。

    幸い
    鎌倉とその周辺には
    「好きを仕事に」
    している大人がたくさんいます。

    ある意味
    そんな素敵な風土が
    ここにはあります。

    子どもたちには
    そういう方に
    たくさん出会わせてあげたい。
    そう
    思っています。

    それは
    フリーで活躍する方でも
    会社に務めている方でも
    構いません。

    どちらにしても
    「好きを仕事に」
    している方はいて、
    そういう方にたくさんお会いすると
    職種は違えど
    目の輝きや
    仕事に対する真剣さ
    情熱
    などは共通していると
    感じます。

    子どもたちにも
    それを感じ取ってもらえたら
    と思っています。

    今ある仕事の中で
    将来無くなってしまう仕事は
    たくさんある
    と言われています。

    逆に
    今は無いけれど
    将来新しくできる仕事も
    あるかもしれません。

    今の子どもたちが
    それを
    つくるかもしれません。

    そんな流動的で、
    予測できない将来。

    けれど、
    どんな仕事に就いたとしても
    根底に流れる
    情熱は
    同じ。
    仕事に対する
    真剣な姿勢は
    同じ。

    そのことを
    子どもの頃から
    理解していれば
    将来を
    恐れること無く
    進むことができる。
    そう
    思うのです。

    子どもたちに
    そんな風に
    思ってもらうために
    鎌倉学び舎が
    していること。

    1つ目は、
    伝統文化のお稽古を通した
    文化人との関わりの場の提供。
    2つ目は、
    さまざまな文化人、職業人による
    ワークショップなどの開催による
    関わりの場の提供。
    3つ目は、
    それぞれの子どもの
    興味に即した
    文化人・職業人との
    オーダーメイドの交流の場の提供。

    この3つの場を提供しています。

    この3つ目ですが、
    例えば
    「将来獣医さんになりたい」という
    強い気持ちを持っている子のために
    ネットワークを駆使して
    個別に
    近所の獣医さんで
    お仕事体験を
    させていただことがあります。
    自分の身近なロールモデルとの
    出会い。
    人としての
    繋がり。
    どこか遠くの世界の話ではなく、
    すぐ近くの人。
    そのリアリティは
    夢へ向かう強い原動力と
    なったようです。
    受け入れて下さった
    獣医さんも
    喜んで下さり、
    交流の芽ができました。

    他にも
    学校で使い始めた彫刻刀に
    強い関心を持ち、
    鎌倉彫を深く学びたいと
    思っている子がいました。
    そのタイミングを大切に、
    やはりネットワークを駆使して
    本物の鎌倉彫の彫り師さんの
    工房にお邪魔して、
    直接ご指導いただく機会を
    設けました。
    カルチャーセンターなどでの
    鎌倉彫教室ではなく
    実際に彫り師さんが
    お仕事をしている本物の「場」
    に足を踏み入れ
    息づかいが聞こえてきそうな
    「場」の雰囲気から
    いろいろなことを感じたようでした。
    とても真剣に
    取り組んだ彼女は
    素晴らしい彫りを
    していました。
    そして
    漆塗りを経て
    クリスマスに届いた
    世界に1つの姫鏡は
    彼女の宝物となり
    物作りへの情熱が
    さらに高まったようです。

    従来の
    「学童保育施設」
    という
    「枠組み」
    の中には
    このようなことは
    入ってこないかもしれません。

    ですから
    私たちのやりたいこと
    やろうとしていること
    やっていることは
    「学童保育施設」という言葉では
    全てを表現
    しきれません。

    そこにあるのは
    鎌倉で育つ子どもたちの
    豊かな今と将来のために
    私たちにできることは
    何でもしたい、
    という
    「想い」です。

    鎌倉学び舎は
    ここに通う子どもたちの
    応援団でありたいと
    思っています。

    親以外にも
    自分のことのように
    親身になってくれる
    大人がいる。

    そのことが
    少しでも
    心の支えの1つになれば
    と願って。

    こんな想いをこめて
    「鎌倉学び舎」は
    できました。

    10回にわたって
    綴って参りました
    「鎌倉学び舎」ができるまで
    は、ひとまずこれで
    おしまいです。

    これからは
    また違うタイトルで
    鎌倉学び舎のことや
    教育・保育のことなどを
    綴っていこうと
    思っています。

    長い間
    読んで下さって
    誠にありがとうございました。
    今後とも
    どうぞ宜しくお願いいたします。

    (完)

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