• 「鎌倉学び舎」ができるまで④〜なぜ「学童保育」なのか〜

  • 2018 / 02 / 13

  • 今回は、なぜ「学童保育」なのか
    について綴ります。

    これまでの記事の中で私は
    「鎌倉の文化人と子どもたちが出会える場」
    の構想について書いてきました。

    この構想と「学童保育施設」をかけあわせたのが
    「鎌倉学び舎」
    なわけですが…。

    私は前職の大学講師時代に、
    児童館や学童保育施設に伺い、
    研究を行っていました。

    また、学生の実習巡回や
    部活の顧問としての仕事の中でも
    さまざまな児童館や学童保育施設に
    伺っていました。

    その中で感じたことのひとつが
    「学童保育や児童館には大きな発展可能性がある!」
    ということでした。
    従来の考え方に縛られることなく
    自由に構想できるのであれば
    学童保育施設や児童館は
    子どもの成長や地域にとって
    さまざまな役割を果たすことができるだろう。
    そう思いました。

    その想いが根底にあったので、
    「鎌倉の文化人と子どもが出会える場」を兼ねた
    学童保育施設、というアイディアが浮かびました。

    一方で、時を同じくして、
    自分の子どもも
    もうすぐ小学校に上がる
    というタイミングでした。

    子どもをどこの学童保育に行かせようか
    と考えたときに思ったことは
    「預かってくれればどこでもいい」
    という訳ではない、
    ということです。

    安全・安心はもちろんですが、
    私が一番重視するのは
    「子どもたちを我が子のように愛してくれる」
    大人がいること。
    究極的には
    これが一番大切だと思っています。

    これさえ感じられれば、
    多少のことは我慢できる。
    でもこれが無かったら、
    安心して仕事に打ち込めません。

    これは
    子どもたちに惜しみない愛を注いでくれた
    保育園の先生方と接して
    心から思ったことです。

    保育園までは
    保育の質に心を砕き
    全身全霊で情熱を注いで
    保育をしている園が
    たくさんあります。

    そして、
    それぞれの想いを持って
    保育している園を
    親は選ぶことができます
    (入れるかどうかは別として
    選択肢はあります)。

    でも、
    小学校に入り
    学童保育のことを考えたとき、
    少なくとも鎌倉には
    選択肢がほとんどありませんでした。
    (この構想を進めている最中に
    いくつかの民間学童ができましたが、
    この構想をはじめた当時は
    ほとんどありませんでした)。

    そして、
    「小学校に上がった途端、
    なんだか急に放り出されたような気がする」
    とおっしゃる保護者の方に
    山ほどお会いしてきました。
    「保育園まではあんなにこだわって
    育ててきたのに…」
    というやるせなさが滲んでいました。

    こうしたお声も伺う中で
    保育園までと同じくらい
    丁寧に子どもと接する
    学童保育があってもいいのではないか。
    そんな風に思うようになりました。

    これは決して
    過保護にする
    という意味ではありません。

    「人として」
    尊重され、
    愛されて過ごす
    そんな学童です。

    それがベースとなって
    初めて
    その他のことが意味を持ってきます。

    このベースの上に、
    放課後の時間に
    「共働きの親が普段はさせてあげられないような
    貴重な経験をさせてあげることができる」
    「子どものためになる時間を
    過ごさせてあげることができる」
    ということをプラスすることによって
    「だから積極的に通わせたい」
    と思える学童保育を
    創りたいと思いました。

    学童保育に子どもを預けるとき
    親に
    「後ろめたさ」
    がある
    というのは
    健全な状況ではない
    と思っています。

    「後ろめたさ」や
    「不安」があると
    親は安心して働けません。

    そして
    子どもが
    喜んで行きたがる学童保育
    を創ることが
    子どもにとっても
    親にとっても
    幸せなことだろう
    と思いました。

    せっかくの貴重な放課後の時間。
    豊かに過ごさない手はありません。

    そんな場所を創りたくて
    「学童保育」
    という形をとることにしました。

    (つづく)

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